財団紹介

所長挨拶

所長 玉尾皓平 挨拶

所長 玉尾皓平

   公益財団法人豊田理化学研究所の所長を拝命してから一年が経ちました。本年も、豊田章一郎理事長の崇高な経営方針の下、先代所長の故井口洋夫先生の高潔なご遺志を引き継ぎ、創立75周年余の伝統と実績を誇る豊田理化学研究所の運営にしっかりと取り組んでまいります。そして、それを通じて、わが国の科学技術の発展に微力ながら尽くしたいと存じますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

   豊田理化学研究所は、「豊田理研フェロー」「豊田理研スカラー」「特定課題研究」をはじめ、「物性談話会」「分子科学フォーラム」「豊田理研懇話会」など、幅広い研究活動、研究支援活動を実施してきております。今後は、時代の変化にも柔軟に対応しつつ、若手育成や機関間連携など、より良い制度、事業をも展開していきたいと思っております。

   その若手育成の新たな試みとして、昨年、「異分野若手交流会」を実施しました。これは、基本的には、毎年研究助成を行っている全国の大学の若手研究者集団「豊田理研スカラー」30数名の一泊二日合宿形式の交流会です。豊田理研スカラーは選ばれた若手リーダーでありながら、全国各地の所属機関で研究を実施していただけで、お互いに出会う機会はありませんでした。それではあまりにもったいない、ぜひ出会いの場を設定したい、との思いから発案したのがこの交流会です。そこに「特定課題研究」代表者数名と、メンター役としての熟達頭脳集団「豊田理研フェロー」と理事約10名も参画しました。交流会の効果はすぐに現れ、連携研究の芽が複数生まれてきました。今年も実施します。メンターによる若手育成とともに、若手の異分野交流と研究者ネットワークの形成につながることを願っています。

   また、昨年は、2018年春の竣工を目指して、「井口洋夫記念館」の建設を開始しました。完成の暁には、レクチャーホールや交流スペースでの活動の活性化を楽しみにしています。

   これらの活動を通じて、豊田理化学研究所が新たな研究成果の発信源となるとともに、異分野交流・若手人材育成・研究者ネットワーク構築のハブとしての役割を担えるよう、関係者一同力を合わせて取り組みたいと思いますので、ご指導、ご鞭撻、ご協力のほど、重ねてよろしくお願い申し上げます。
                                                                                                                               2017年1月1日