財団紹介

所長挨拶

所長 玉尾皓平 挨拶

所長 玉尾皓平

   2018年、公益財団法人豊田理化学研究所はその歴史に新たなページをきざみます。 豊田理化学研究所の中興の祖ともいうべき前所長の故井口洋夫先生の広範なご業績を後世に伝える場、 そして研究所の新たな活動拠点としての「井口洋夫記念ホール Hiroo INOKUCHI Hall」が本年2月末に完成するのです。 現在の豊田理研研究棟に隣接し、木立に囲まれ、池に面したこの「井口ホール INOKUCHI Hall」(通称)が、 フェローをはじめとした多くの研究者達の研究発表会や講演会、国際会議などに活用され、新たな研究成果の発信源となると共に、 井口先生のご業績に触発された若き研究者達のネットワーク構築のハブとしての役割を担えるよう、しっかりと活用していきたいと思っています。 75年余の歴史ある豊田理研にとっては、2011年の研究棟新設以来の新たな一章の始まりといえましょう。

   豊田理化学研究所は、「豊田理研フェロー」「豊田理研スカラー」「特定課題研究」をはじめ、 「物性談話会」「分子科学フォーラム」「豊田理研懇話会」など、幅広い研究活動、研究支援活動を実施してきております。 今後は、時代の変化にも柔軟に対応しつつ、若手育成や機関間連携など、より良い制度、事業をも展開していきたいと思っております。

   その若手育成の新たな試みとして2年前に始めた「異分野若手交流会」も軌道に乗ってきました。 毎年研究助成を行っている全国の大学の若手研究者集団「豊田理研スカラー」30数名を中心に、「特定課題研究」代表者数名と、 メンター役としての熟達頭脳集団「豊田理研フェロー」と理事約10名も参画した、一泊二日合宿形式の交流会です。 この交流会では、初めて出会った研究者たちの間で「異分野連携研究の芽」を生み出すことを奨励し、支援しています。 これらの「芽」が将来大きく育って新たな研究分野として発展してくれることを密かに願っています。 この新しい分野は、10年前のあの「豊田理研異分野交流会」から生まれたのだね、、、というような。

   これに加えて、新たな若手人材育成制度の導入も検討しています。これらの活動を通じて、 豊田理化学研究所が新たな研究成果の発信源となると共に、異分野交流・若手人材育成・研究者ネットワーク構築のハブとなることを目指しています。

   本年も、豊田章一郎理事長の崇高な経営方針の下、先代所長の故井口洋夫先生の高潔なご遺志を引き継ぎ、 創立75周年余の伝統と実績を誇る豊田理化学研究所の運営にしっかりと取り組んでまいります。 そして、それを通じて、わが国の科学技術の発展に微力ながら尽くしたいと存じますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
                                                                                                                               2018年1月1日